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【大森の小児歯科】しっかり噛んで肥満予防~噛めるお口を作りましょう~

小児歯科

こんにちは。
「大森駅」から徒歩1分の歯医者【なごみ小児歯科クリニック 大森】です。

 

食事の際は、「噛むこと」を意識していますか?
よく噛むことにはさまざまなメリットがありますが、その中の一つとして、「よく噛む子どもは肥満になりにくい」という研究結果が報告されています。
ここでは、噛むことが肥満予防につながる理由と、お子さまの噛む力を育むために大切なことをお話しします。


参考:J-STAG 日本栄養士会雑誌54巻(2011)11号「小児における咀嚼にかかわる食育の効果を評価するための指標」より >

 

 

よく噛む子は肥満になりにくい2つの理由


よく噛む子どもが肥満になりにくいのは、次のような要因が関係しています。

 

1.食べすぎを防ぐことができるから

噛むことによって、脳の「満腹中枢」が刺激されます。
満腹中枢が刺激されることで、「お腹いっぱい」と感じるのですが、満腹中枢が刺激され始めるのは食事が始まってから約15分かかるといわれています。
1口ごとにしっかりと噛んでゆっくりと食事をしていればよいのですが、よく噛まず飲み込むように食べていると15分より前にたくさんの量を食べてしまうことになるのです。
よく噛んで食事をしていると、食事の量が少なくても、満腹中枢が刺激されて満足感を得ることができます。


参考:蒲郡市 蒲郡市保健医療センター「 ゆっくり食事を食べよう!」より >

 

2.消化・吸収がスムーズになる

よく噛むことで食べものをしっかりと噛み砕くことができます。
また、噛むことで唾液の分泌量が増加します。
唾液には飲み込みをサポートする働きだけでなく、唾液に含まれている酵素によって消化や吸収がスムーズに行えるようになるのです。
消化吸収がスムーズになると、栄養の吸収状態もよくなり、全身の成長にもよい影響を与えます。

子どもが肥満になるとどうなる?

子どもの肥満は、そのまま成人肥満につながる恐れがあります。
なぜなら、肥満細胞の数は、子どものころに決まってしまうからです。
特に、幼児期以降の子どもの肥満は、高い割合で、大人の肥満につながります。
さらに、若くして動脈硬化や生活習慣病になる可能性が格段にあがります。
ほかにも、肥満をそのままにしていると、

・脂肪肝(肝機能障害)
・脂質異常症
・2型糖尿病
・睡眠時無呼吸症候群
・皮膚トラブル
・大腿骨頭すべり症
・心理的なお悩み

につながる恐れがあるため注意が必要です。

 

 

噛むことの8つの効果「ひみこの歯がいーぜ」

しっかりと「噛むこと」は、心身の健康によい影響をもたらします。
よく噛むことで期待できる8つの効果の頭文字をとって「ひみこの歯がいーぜ」という食育標語があります。

 

1.ひ(肥満防止)

よく噛むことで満腹中枢が刺激されます。
噛む回数を増やすことで食事の時間が自然に長くなり、食べ過ぎ防止につながります。

 

2.み(味覚の発達)

よく噛むことで、食べものの成分が細かく砕かれます。
また、噛むことで唾液中の酵素が分泌され、消化を助けます。
その結果、より多くの味覚情報が送られ、味や風味が強く感じられるようになるのです。

噛む回数が多ければ多いほど、食べものが口の中に留まる時間が長くなり、食べものの風味を感じ取りやすくなります。

 

3.こ(言葉の発音がはっきりする)

よく噛む習慣があると、顎や口周りの筋肉が鍛えられます。
その結果、発音が明瞭になりやすく、表情筋の発達にもつながります。

 

4.の(脳の活性化)

噛むことで、神経を通じて脳に刺激が加わります。
また、顎の筋肉が動き、顔周辺の血流が増加して、記憶力や集中力が高まるとされています。

 

5.は(歯の病気予防)

しっかり噛むと唾液の分泌が促されます。
唾液には口の中の汚れを洗い流す自浄作用や、酸で溶けかけた歯を修復する再石灰化作用があります。
唾液の分泌量が多ければ多いほど、むし歯菌が活動しにくい環境となり、むし歯予防につながるのです。

 

また、よく噛むことで顎の発育が促され、適切な歯並びやかみ合わせを育てることにつながります。
よく噛まずに飲み込んでいると、顎の骨が十分に発達せず、歯並びが乱れる可能性があります。

 

6.が(がん予防)

唾液に含まれる酵素には、体内で発生した過酸化脂質などの有害物質を分解する働きがあります。
ただし、がんを発症する原因はさまざまで、噛むことだけで防ぐことができるわけではありません。
食事だけでなく、過度な運動や健康的な食生活、喫煙や過剰な飲酒を避けるといったアプローチが必要です。

 

7.い(胃腸の負担を軽減する)

食べものをしっかりと噛み砕いてから飲み込むことで、消化器官への負担を軽減することができます。
消化・吸収がスムーズに行われることで、栄養の吸収もよくなり、全身の健康状態がよくなります。

 

8.ぜ(全身の体力向上)

噛むことで咀嚼(そしゃく)に関わる筋肉が鍛えられます。
その結果、噛む力が強化されるだけでなく、全身の筋力も向上します。

 

さらに、食べ物をより細かく咀嚼すると胃腸内での消化が促進され、栄養素が効率的に吸収されるため、体力向上につながるとされています。

 

 

噛めるお口を育てるために必要なこと

しっかりと噛むためには、お口の環境を整えて「噛めるお口」を作ることが大切です。

 

かみ合わせや歯並びを整える

私たちは、普段何気なく食べものを口に入れて、咀嚼していますが、前歯で食べ物をとらえて、犬歯で引き裂き、左右の奥歯で均等にすりつぶすというのが、適切な噛み方です。
歯並びが悪いと、噛む力が均等にかからず、特定の歯にだけ負担がかかることになります。
噛みやすい方ばかりで噛む習慣がついたり、前歯だけで噛むのがクセになったりしますので、子どものころから、歯並びやかみ合わせを整えて、お口全体を使ってしっかりと噛めるようにすることが大切です。

 

顎の発達を促す

顎の骨が十分に発達しないと、歯並びが悪くなり、噛む力も弱まります。
顎の骨が成長する時期に顎の発達を促すことで、しっかりと噛めるお口を作ることができるのです。
硬めの食材を取り入れることや、姿勢を整えるといったことを心がけることで、顎の骨の成長を促すことにつながります。

 

 

ご家庭でできる噛む力アップの工夫

噛む力をつけるためには、毎日の食卓で、次のことを心がけましょう。

 

ゆっくり食べる

噛む力を高める第一歩は、早食いを防ぐことです。
一口ごとにしっかり噛んで味わう習慣を身につけましょう。
食べものを十分に噛まずに飲み込んでしまうと、顎や歯がきちんと働かず、噛む力が育ちにくくなります。

 

ゆっくりと食べるためには、大きなかたまりではなく、食材を小さめにカットし、お子さまでも無理なく口に入れられるサイズにすることが大切です。
大きすぎると丸飲みしやすくなりますが、小さめの一口であれば噛む回数が増えます。

 

噛み応えのある食材を取り入れる

噛み応えのある食材を積極的に取り入れることも、噛む力アップに直結します。
たとえば、れんこん、にんじん、ごぼうといった根菜類は自然と噛む回数が増える食材です。
果物であれば、りんごや梨などのシャキシャキ感のあるものがよいでしょう。
おやつにはスルメや小魚などを選べば、噛む練習にもなり、カルシウム補給にも役立ちます。

 

また、主食・主菜・副菜をバランスよく組み合わせることも、噛む回数を増やすことにつながります。
特に、野菜は加熱の仕方を工夫すると硬さを調節できるため、子どもの年齢や発達に合わせやすい食材です。
「少し歯ごたえを残してゆでる」「繊維を感じられるように調理する」なども効果的です。

 

正しい姿勢で食べる

足が床につかない状態で食べると、体が安定せず噛む力も弱まってしまいます。
安定した姿勢で食べられるように、お子さま用の椅子を用意したり、足台を設置してしっかり足をつけられる環境を整えることが大切です。
背筋をまっすぐに伸ばし、顎が前に突き出ないように正しい姿勢で食べることで、噛む力がしっかり働きます。

 

また、テレビを見ながらやスマートフォンを操作しながらの「ながら食べ」も噛む回数を減らす原因になります。
家族で向かい合って会話を楽しみながら食事をすることが、自然と噛む力を育てる工夫にもつながります。

 

 

歯科で行う噛む力を育む取り組み

歯科医院では、むし歯や歯周病の治療だけでなく、「噛む力」を育てるサポートにも力を入れています。

 

定期検診

歯科医院での定期検診は、むし歯の有無を確認するだけでなく、お子さまの歯並びやかみ合わせの状態、顎の成長をチェックする大切な機会です。
噛む力は歯の生え方や顎の大きさと密接に関係しているため、歯並びに問題があるとしっかり噛めず、結果的に噛む力が育ちにくくなります。

 

検診では、「噛み合わせにズレがないか」「片側ばかりで噛んでいないか」などを確認し、必要に応じて矯正治療やかみ合わせの改善を提案します。

 

お口の機能の発達支援

歯科医院では、お口の機能全体を支える取り組みも行っています。
お口周りの筋肉を鍛えるトレーニングを行うことで、噛む力だけでなく、発音や飲み込みの向上にもつながります。
子どものころに、しっかりと習慣づけておくことで、将来的に健康な状態を維持しやすくなるでしょう。

 

食事のアドバイス

当院では、「食育」と「食事指導」も行っています。
バランスのとれた食べ方を身につけることで、お口の周りや舌の筋肉をしっかり鍛え、お口の機能の発達を促すことにつながるのです。
具体的には、噛み応えのある食材を取り入れる工夫や、調理法のアドバイス、食べる姿勢の改善など、お一人お一人に合わせたアドバイスで、すこやかな成長をサポートします。

 

 

「なごみ小児歯科クリニック 大森」と一緒に噛む力を育みましょう

よく噛むことは「肥満予防」だけでなく、全身の健康につながります。
「なごみ小児歯科クリニック 大森」では、定期検診や口腔機能トレーニングに加え、食育・食事指導にも力を入れていますので、どのようなことでもご相談ください。

 

なごみ小児歯科クリニック 大森】へは、JR京浜東北線「大森駅」から徒歩1分と駅から近く、電車での通院が便利です。


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